読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

あぁ我が酒呑み人生よ

お酒と読書とお酒

神戸元町界隈 古本屋 酒場巡り 【前編】

神戸市〔元町〕

f:id:sugi321:20160810135034j:image

 

 

 

あの日もとても暑い日だった。

7月も終わりに近づき、

さぁ、いよいよ夏本番という頃。

神戸の中心、三宮駅に降り立った男が1人。

感慨深げに、神戸の街並を見つめている。

 

 

 

f:id:sugi321:20160810135944j:image

 

 

 

蝉の大合唱が響き渡る中、

男はワイシャツの胸ポケットから、

おもむろにスマホを取り出し、

何やら写真を撮っているようだ。

どうして、そんなことをするのかと尋ねると、

最近始めたツイッターにアップするのだとか。

 

 

 

f:id:sugi321:20160810135234j:image

 

 

男が急に歩くスピードを上げたと思うと、

何やらショーウィンドウの前で立っている。

「551の豚まん」は関西のソウルフードで、

これが、ある時と、ない時では、

生きる姿勢からして、全く違ってくるらしい。

 

 

 

f:id:sugi321:20160810135252j:image

 

 

 

三宮駅を出た後、高架下を進み出した。

三宮駅から元町駅まで、多くの店が並ぶ。

この猥雑な感じが良いでしょ、と男が語る。

目的地まで、ひたすら西へと向かう。

 

 

 

f:id:sugi321:20160810135312j:image

 

 

元町駅が見えた頃、北側に方向転換した。

そこからひたすら坂を登っていく。

昔よくあるいた坂道らしく、

しきりに懐かしいと言っている。

そこから10分ほど歩いただろうか、

やっと、最初の目的地に着いたようだ。

看板には「エメラルドブックス」とある。

 

  

 

f:id:sugi321:20160810135447j:image

 

 

ドアを開けると玄関があり、

男は、脱いだ革靴を丁寧に揃えている。

スリッパに履き替え、古本が並ぶ店内の一角。

カフェスペースにカバンを置くと、勢い良く、

とりあえずビール!と店主に語り掛けている。

瓶のハートランドだろうか。

丁寧に注がれたビールを一気に飲んだ男は、

今まで見たことのないような恍惚な表情を見せた。

 

 

 

 

男は、店主と会話を交わしている。

どうやら、地元が同じでマンションも同じ。

という奇遇があったらしく、

嬉しそうに2杯目のビールに取り掛かっている。

ビールを呑み終えると、今度は店内の本を物色。

開高健の文庫を一冊購入し、

店主にごちそうさま、と伝えて店を出たのである。

しかし、古本屋で「ごちそうさま」は正しいのだろうか。

男に尋ねようかと思ったが、

機嫌を損ねても嫌なのでやめておいた。

 

 

 

 

f:id:sugi321:20160810135502j:image

 

 

 

先ほど、登ってきた坂道を下り、さらに西へと進む。

この辺なんだけどなぁと男は、

しきりスマホを見ては、周囲を伺っている。

少し南に下ると、目的地が見つかったようだ。

派手な外観、看板には「八喜為」とある。

 

 

 

f:id:sugi321:20160810144705j:image

 

 

時間は14時を回ったところだ。

カウンターに座るなり、

レモンチューハイを注文し呑み始めている。

メニューを見る表情はひどく真剣にみえる。

ここは初めてかと質問してみると、

エメラルドブックスさんで教わったようだ。

そういうば、古本屋でそんな会話していたように思う。

 

 

 

f:id:sugi321:20160810145242j:image

 

 

昼ご飯まだなんですよー、と男は、

串かつ6本セットを注文。

いも、玉ねぎ、ぶた、エビ、あじ、くじら。

で530円という安さで嬉しそうだ。

味はどうかと聞いてみると、旨いと一言返ってきた。

レモンチューハイをお代わりし、

串かつ6本セットを平らげて、そそくさと店を出る。

 

 

 

 

 

どうやら、次の目的地に向かうようである。

非常にせっかちな男だ。

そして、最後に男にこう尋ねてみた。

あなたにとって「酒場」とは何ですか。

男は立ち止まり、頭をかきながら、こう答えた。

 

 

 

私にとって、、、

「酒場とはー

 

   心のスキマを埋めてくれる場所…ですかね 」

 

 

………はぁ

 

 

 f:id:sugi321:20160810154011j:image

   

 

前編 完

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回、情熱大陸風に書いてみたのだが、

かなりキツイので後編は普通で…汗